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2013年05月23日

サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-024

 

                 サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記
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             珊瑚礁の海岸
サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-024

 

 梅雨に入ってから雨降りの日が間断なく続いて居ります。雨の切れ間に畑の見回り。 昨日、一匹の琉球イノシシが野原を横切っていくのを見かけました。今年はサツマイモを植えておりますので、畑の垣根の柵をより強く、補強しなければなりません。ハブとイノシシの二強が揃いました。


サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-024


写真は<スイジガイ>の住人の大ヤドカリ。 200mm程のスイジガイを背負って、今水槽の浄水器に組み付いているところ。 すご~いパワーです。

                  「壊さないでね!」  face08
サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-024



沢山あった大潮の際に採取した際の貝殻も、大分整理が付いてきました。種類別に分けてお見せしましょう。(前回とダブルところがあります)


サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-024

 
始め採取したときは<オオヘビガイ>かと思っておりましたが、余りにも形状が整っていますし、淡いピンク色が螺旋状に付いております。 「西表島貝類館」で<リュウキュウヒメカタベ・琉球姫片部>というのが、掲載されて居りましたが、色合いは白でサイズも7x10mm。 これは46mmとかなり大きい。

                     リュウキュウヒメカタベ                                         
                 サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-024


結果的に「ニシキウズガイ超科カタベイ亜科」の「リュウキュウカタベ」・Angaria delphinus

となりました。少し色が褪せておりますが、生貝は綺麗なものだと思います。

                                                             ↓ 45mm
        
サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-024



下の写真は<クモガイ>の殻の裾に付着した<ヘビガイ>と
 <オオヘビガイ
岩だけでなく貝殻にも付着するんですね。

             ↓   サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-024




次は<ガンセキボラ>です。岩礁の上やリーフの窪みに沢山居りました。大小さまざま。
水槽の中にも何匹か動いております。静かな動きですが、以外にも肉食。 
死んだ<サラサバテイラ>に食い付いておりました。



             サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-024


         サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-024   


下の写真は<バライロセンジュガイ>・・フィリッピン産です。 綺麗ですね。 一個だけ持ってます。
 

サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-024





さて、次の貝殻はお馴染みの<ハナマルユキ>です。岩礁やリーフの窪みの中に潜んでおります。<ハナビラダカラ>や<キイロダカラ>と同じくらいに見られる貝でしょうか。生貝も簡単に採取できます。
30mmクラスの大きさのも結構居りますが、砂浜に落ちているものは殻が磨耗したものばかり。
ガラスのような美しい殻のものは、生で採取しなければなかなか手に入りません。
加計呂麻島ではごく一般的な貝ですね。


サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-024



下の写真は現在まで蒐集したもの。細かく調べれば、珍しいタイプの<ハナマルユキ>も有りそうです。

サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-024


これまた難しい貝殻が出てきました。イモガイ系統の貝は形体が非常に類似している場合が多いので、同定が可なり困難な場合があるようです。
 

サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-024


次の例はどうでしょうか。
左の貝は生貝で採取しました。褐色の厚い皮膜を被っていましたので、漂白剤で皮膜を溶かしたのですが、なかなか完全に取れ切れません。<クロフモドキ>と同定したいのですが、図鑑によっては<アンポンクロザメ>とも見えます。左は黄色の3本の帯がハッキリと見えますので、<アンポンクロザメ>と同定できます。
保育社・「原色図鑑」では・・・アンポンクロザメガイ Lothoconus litteratus
西表島貝殻図鑑」では・・・・クロフモドキ Lothoconus leopardus

 

サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-024


又似たような奴が登場してきました。これも厄介ですね。<クロザメモドキ>とみるか、<ゴマフイモ>とみるか?
貝の上面の螺塔の部分が突出し、肩部には鋭い結節が並んでいるので、<ゴマフイモ>とみる。磨耗してくると同定は難しいですね。
 
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相変わらずの<イガレイシ>ですが、右端と隣は<ムラサキイガレイシ
左半分は「<シロイガレイシ>か、あるいは一番左は<キマダライガレイシ>の黄色の薄くなったものか??
なかなか判然としません。

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本日はこの位にしておきましょう。次回も残った貝の同定をご紹介します。



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Posted by 奄美ちゃん at 07:06│Comments(2)貝採集日記
この記事へのコメント
茜ちゃん さん、こんにちは。

週末の沖縄は大雨に大風でしたがそちらはどうでしたか。
特に金曜日は風が強かったので、貝がたくさん打ち上がってそうな気がして、ウズウズしています。

イモガイやイガレイシ類は同定むずかしいですよね。
とくにアンボンとクロフは微妙なところですね。私も判断つきません。
シロイガとキマダライガも同様です(T_T)
Posted by はらはち at 2013年05月25日 11:38
はらはら さん こんにちは!

大潮の日は生憎、畑仕事(雑草取り)で行けませんでした。
放っておくと畑がやられるものですから。
風も吹かず、天気も良かったのですが残念。

はらはら さんは大分収穫があったようですね。
生貝での収穫は大したものです。
貝の美しさが格段に違いますね。
早く梅雨があけるとよいのですが。
大風が吹くのを待ち望んでおります。
Posted by 奄美ちゃん奄美ちゃん at 2013年05月26日 10:57
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