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2013年05月16日

サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-023




サワラちゃんの
加計呂麻島・貝採り日記   
   
                 -023



サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-023


5/14に沖縄方面が梅雨に入りました。 西南諸島・奄美大島もここ数日で入梅でしょうか?
と言ってる間に奄美も入梅・・ありゃ~!

例年は多少のずれがあるようですが、5月の月中から入梅。 梅雨明けは6月末ころ。本州とは1ヶ月のタイムラグがあるようです。 いずれにしても鬱陶しい季節になりましたと言いたいところですが、このところの乾燥した日が続いたこともあって、一安心すると言ったところが本音でしょうか。

梅雨が終わると本格的な夏が到来し、台風が訪れる季節となります。 今年は何回位ご到来でしょうか?
例年台風通過の回数が多くなるようです。 写真の右に「桟橋が見えてます。昨年の晩秋に高潮を受けて、全壊寸前になりました。運良く手早い対応ですぐに応急修理が済みましたが、今年は???

加計呂麻島の「徳浜」という珊瑚礁の中で採った、スイジガイの住人の大ヤドカリ君はその後どうなったでしょうか。

サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-023



スイジガイは200mm程度ですから、中位のサイズですが、ヤドカリは結構大物でした。
殻皮に付いたコケも自然に落ちて、スイジガイ特有の地肌が見えてきました。相変わらず他の貝が数個引っ付いております。 この重い殻をいかに浮力が有ろうとはいいながら、水中を運んで行くものです。

夜中に<ゴツン、ゴツン>と殻をガラスにぶつける大きな音が、響いてきます。


サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-023



少し水槽のガラスが曇っているのでハッキリしませんが、ヤドカリの触覚と脚が見えてます。水底に対して90度の角度に背負い上げています。大変なパワーです。


サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-023



ガンセキボラ>がまだ元気で水槽の底を這い回っていますね。ガンセキボラの生体は珊瑚礁の岩礁の上や小さな穴などに沢山生息しています。


サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-023



ギンタカハマ>がガラス面に張り付き、触手の先を水上に出してます。明日、水換えをしようと予定してます。水質が悪化しているからかもね。 でも、元気一杯。水槽の中を歩き?回っております。


                                                               サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-023
 


                                                       ギンタカハマ
サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-023



やっと、先日採取してきた貝殻や生貝の写真が撮れました。
二枚貝系の貝を並べてみました。<キクガイ>から始まって、<アワビ>、<トコブシ>、<カサガイ>系の貝類、<ナデシコ>、様々な二枚貝が並んでおります。

と簡単に言いますが、カサガイ系を一つ取ってもその種類は極めて多く複雑です。 外形が同じでも貝殻の表面の模様の多様さには戸惑ってしまいます。 それぞれ細かい品種が有るのか、それとも亜種やそれに類する違いが有るのでしょうか。まったく手付かずの貝群です。


サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-023



この部分だけでも様々の種類がありすね。

サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-023



保有しているこの手の貝はこのような有様です。下のケース、二段目のケース、そして三段目。 いったいどの位の数が入っているのでしょうか。 他人事じゃないんですが。 <ウンザリしてしまいそう>・・でもこの貝はデザインが素敵なんですね。

サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-023



オオベッコウガザ>のこの複雑な模様は、まさに現代数学のレベルですね。
一つの基本パターンの繰り返しでは有るのですが、偶然なのか、貝が意図して描いているのでしょうか。
人間の目から見ても素晴らしい芸術性が有りますね。

なかなかプロのデザイナーでも大変ですよ! この貝の仲間の貝殻の表面模様は素晴らしいものばかりです。
ですから、つい拾ってしまう。 生ガイは岩の裂け目に入り込んでいて、なかなか採取は難しい。
ナイフ持参で挑戦しても、無理な場合があります。
一回で一気に採らなければなりません。失敗したらOUTです。
絶対岩から離れようとしない。人間のほうが根負けします。

サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-023


二枚貝は種の範囲が広いですね。貝の図鑑のグラビアを見るだけでもウンザリするほどのレパートリーの広さ。
見た目の鮮やかな美しいものもあれば、食用になる地味な貝もあり、殻中に棘を付けたような貝など・・・
その中で筆者が好んでいる、<ナデシコ・イタヤガイ科の仲間達。

エビ漁の網に掛かることが多いとか。 場所は特定してはいませんが、時々、石浜や珊瑚礁の砂浜に落ちています。小さなものが多いので、注意していないとなかなか見つかりません。
上段は左が<ヤガスリヒヨク>、右が<タジマニシキ>、下段が<ナデシコ>です。
       



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今までに採取した<ナデシコ>の中のいろいろな形や色合い


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この他に<ニシキヒヨク>や<チヒロガイ>のような色鮮やかな、美しい模様の貝もあります。
下の写真は<ニシキヒヨク>・・・とても綺麗ですね。・・HPから参照
         
サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-023



チヒロガイ>の完品と断片・・・サイズの中位のもの。 大きくとも色合いが良いのはなかなか手に入りません。
拾えるのは偶然ですね。・・・これが貝拾いの妙味です。


 
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貝は素晴らしい芸術家です。斉藤 宏 氏のHP「世界の貝」の公開ブログを観ておりますと、その貝の多様性と芸術性、数学的な美しさに圧倒されてしまいます。青い海の深みの中で、誰が見るわけでもないのに、こんなにも色彩豊かな色合いと形の洗練された造形を、貝たちはどのようなメカニズムを持って作り上げるのでしょうか。



       サワラちゃんの加計呂麻島・貝採り日記-023


タカラガイも素晴らしい殻を持っておりますが、いつもは目立たない外套膜で覆われ、水中ではなれない限りそれとは気付かないものです。・・・・・じゃ、何の為に素晴らしいガラス光沢の殻を持つのか?・・・誰に見せるために?
貝の持つ神秘のひとつ・・・この不思議さに人は・貝のコレクターは魅了され引き付けられるのでしょう。

筆者も貝に魅了されて一年余り。 もう、引き返せなくなりました。 加計呂麻島、奄美本島、周辺諸島・・・・沖縄、その周辺諸島、宮古島諸島、石垣島本島、先島諸島 etc オーストラリアの海岸やニューカレドニアは貝の宝庫とか・・・・夢は限りなく広がります。

      ニューカレドニア

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Posted by 奄美ちゃん at 14:56│Comments(0)貝採集日記
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