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2012年04月13日

奄美ちゃんの加計呂麻日記-027

奄美ちゃんの加計呂麻日記                                         
                                                               
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加計呂麻島の干潮(秋徳)奄美ちゃんの加計呂麻日記-027

 

旧暦の3月の大潮も終わりました。-15程度まで潮が引き、浜から数百mも沖に陸地が姿を現すと、近在の方々が手に籠と棒を持ってきて、それぞれの好みの場所を選んで、老若男女が束の間の遊びに興じます。数時間もすると、籠一杯の貝を採ってくる人、ほんのちょっぴりだけれども何某かの獲物を取ってくる人。 悲喜こもごもの情景が見られます。

奄美ちゃんの家のお爺ちゃんとサワラチャンは目的の<タカラガイ>が全く取れず、<ハナマルユキ>という小型のタカラガイを数個採取しただけで、すごすご海の中を歩いて帰ってきました。途中で大きな珊瑚礁のところで<タケノコ貝>一個。大きな<クモガイ>は偶然に取れただけ。

水槽の中の<ホシダカラ
奄美ちゃんの加計呂麻日記-027

ハチジョウダカラ>はなかなかGetならず!

                <ハチジョウダカラ>  
                                奄美ちゃんの加計呂麻日記-027                    

近くの人が呼んでいます。<お~い、I・ターンの人、タカラガイ取ったぞ~>
傍に行きますと、何と8cmクラスの大きな<ホシダカラ>・・・
<あげるよ!>・・・帰途は何かしら浮き浮き気分・・・・
今は大きな水槽で動き回っています。元気が良いよ!
詳しくは<サワラチャンのビーチ・コーミング>でどうぞ!
 
奄美ちゃんの加計呂麻日記-027

さて、先回までは語学について長々と書いてしまいました。でも、60歳過ぎた叔父さんが6~7ヶ国語に挑戦したのだから理解してあげてね。年を取ると記憶力が悪くなってくるから、記憶力に頼る語学の学習は大変なのよね。

広中 平裕という数学者の名前は何方でもご存知だと思います。日本で2人目のフィールズ賞を受賞した方ですね。その方の著書に「学問の発見」という著書があります
瀬戸内町立俵小学校の<くじけるな>という新聞に彼の著書の一部が掲載されておりました。

奄美ちゃんの加計呂麻日記-027
 

[人間の頭脳には140億の脳細胞がある。その膨大な量の脳細胞を持ちながら、人は普通、その10%か、せいぜい20%ぐらいしか使わずに、生涯の幕を閉じる事が多いという。私たちは、眠っている巨大な脳細胞に蓄えられた自分の才能を自ら知る事もできずに一生を終える事が多いのだという]

いやはや、耳の痛い言葉ですね。 昔、アインシュタインが生きていた時は、5~6%と言っていたような記憶があるのですが・・・・いずれにしても如何にも勿体ない使い方をしているものですね。・・・・・・似たような話で・・・ある先端をいく物理学の話。
この宇宙の持ちうる情報の96%は人間は知っていない」・・・・つまり、4%しか知らない。

え~ッ、ほんと!・・・・・何て叫びたい気持ち。こんな物なのでしょうか。妊娠をする時は一個の卵子に対して数億個の精子が関わる。 当然一個の卵子に対して一匹の精子が通常の場合受精する。じゃ、後の精子は無駄死になるの?・・・・宇宙的スケールの大きさに脱帽するしかありません。

現代医学は人間の大脳について、実に細かいところまで研究されてきていますが、「記憶と言う問題ひとつを取っても、どういう形で記憶情報が大脳の中で処理され、どのような形で蓄積されるかについては、まだ明確になっていない」そうです・・・・・・え~ッ、ほんと!


奄美ちゃんの加計呂麻日記-027


今回から始まるブログの表題は<記憶>についてです。それも、現代医学の中の正統派?と目されている考え方ではなく、寧ろ擬似科学と言われているような、ある人には<トンでも科学>と言われているような、破天荒なそして真面目な科学について書いてみたいと思います。先回もご紹介した<ルパート・シェルドレイク>の「形態形成場と行動の変化」について書いてみたいと思います。その前に、広中先生の著書の中で気になった部分をチョッとご紹介!

日本人と欧米人では考え方が全く違う。米国の学生は仮説を立ててから演繹をする。駄目なら仮説を変えれば良い。というスタンス。しかし、日本の学生は兎に角何かを勉強してみて、それを足場にして論文を書いてみようと考える。それがつまらなくなってきたら方向を変えれば良い。それまでの方向を改良していけばよい。というスタンスなのだ

 おもしろいな~と思いました。欧米人と東洋人の思考方法の違い・・・・・ここまで読んでノーベル生理医学賞の受賞者である利根川教授の学問の進めかたが上記の東洋人風であったことに驚きを覚えました。いかにも、仮説を立ててから演繹をする手法が合理的なように見えても、実際の結果は余り変らないと言う事ではないでしょうか。

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ノーベル賞の受賞者に欧米人が多いのは、政治・経済力、歴史的な因果関係に関係するものである事はご承知の通りです。決して能力の差や、学問的水準の差では有りませんね。最初に取り組んだ学問の方向の選択が、最後の結果に大きく影響すると言う事でしょうか。それとも、試行錯誤の中で正しい方向を模索して、探し当てて来ると言うことででょうか。私には解りかねますが・・・・・

解りかねるついでにもうひとつ・・・・広中教授のフィールズ賞の受賞理由・・・・

標数0の体上の代数多様体の特異点の解消および解析多様体の特異点の解消
因みに、日本初のフィールズ賞小平 邦彦教授は
代数幾何の多様体分類問題
3人目の森 重文教授は
調和積分論、二次元代数多様体(代数曲面)の分類問題

何度読んでもサッパリ解りませんでした。ただ、共通項は「代数多様体」面白い現象。東洋人的発想なんでしょうか。面白いですね。物理学の分野も日本は素粒子物理学(湯川秀樹の中間子論以来この分野で受賞していますね)が大得意ですね。正に学問に於ける日本の十八番なんでしょうか。

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昔、お爺ちゃんが良い振りして、名古屋の「丸善」である本を買いました。
 シュプリンガー・フェラーク現代物理学シリーズ
  「超弦理論」・・ミチオ カク(加来 道雄) 著  定価-¥7.600円
* ミチオ カク・・・ニューヨーク州立大学教授 素粒子物理学 この本は翻訳本です。
A4サイズの大きさで、610pの分厚い物理学の専門書。 如何に先端科学であっても少し位は解るだろうと、自宅で本を開いたのですが、理解できたのは1pのみ。後は数式の羅列で、数学書そのもの。のこり609pは理解不能。如何に専門分野はレベルが高いかイヤと言うほど解りました。今でも本棚に悔しいから飾って有ります。・・・超弦理論については「追記」をご覧ください

今度生まれ変わったら、数学者か物理学者を狙いま~す>とか何とか言って、本日はこれでオシマ~ィ。 次回はいよいよ「ルパート・シェルドレイク>に移って行きます。それと並行して「記憶のメカニズム」を東京都神経科学総合研究所の公開資料を参考にして書いてみたいと思います。すこし、長くなりそうな雲行き!
     
奄美ちゃんの加計呂麻日記



姉妹ブログのご紹介・・・少しかわりました

1-
サワラチャンのビーチ・コーミング貝の採集日記
http://blog.goo.ne.jp/sawarachan
 
* 過去のブログはseesaaネットで公開しています!
http://sawarachan.seesaa.net/?1323474267 

2-<白洲正子著作集・読書日記>・・・・・白洲正子様の著作集を読んで創作日記風に・
http://shirasumasako.blog.fc2.com/

3-<日本の伝統芸能と芸術>・・・・・・・・・・能面と能楽について  
 http://blog.goo.ne.jp/nippondentougeinou



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超弦理論
現代物理学の中の素粒子物理学の用語で、物質の根源を探る研究の分野の理論である。 物質は分子・・原子・・陽子+電子・・・・に細分化されるが、現在は素粒子、クオークといったレベルまで考察(実験段階でも証明されている)されている。そしてさらに先の世界の理論として「超弦理論」が存在する。superstring theory と呼称されている。別名「超ひも理論」ともいう。
物質の基本的単位を、大きさが無限に小さな0次元の点粒子ではなく、1次元の拡がりをもつ弦(superstring )であると考える弦理論に、超対称性という考えを加え拡張した理論。 途方もないネルギーを必要とするので、現代科学のレベルでは実験で検証できない。世界中、日本中の各所の大学、研究機関で研究されている。先般ノーベル物理学賞を受賞された南部 陽一郎 シカゴ大学教授などは有名な研究者の一人である。「超弦理論」の著者 ミチオ・カク(加来 道雄)教授も有名な研究者の一人である。この本は改訂されて出版されている。京都大学の生協(購買)の書棚にありましたので、興味のある方はどうぞ!



Posted by 奄美ちゃん at 07:40│Comments(0)
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