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2012年03月02日

奄美ちゃんの加計呂麻日記-020


奄美ちゃんの加計呂麻日記                                         
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奄美ちゃんの加計呂麻日記-020 


もう3月ですけれど、気温は上がっているのですけれど、天気の良い日は少ないですね。
本州は大雪だそうです。こちらは日本海気候ですから何時も雨勝ち。今日も朝から湿度90%以上の梅雨のような曇り空です。

奄美ちゃんアマミン
奄美ちゃんの加計呂麻日記-020


国立感染症研究所の新しい発表が有りませんので、本日は何時ものインフルエンザ感染状況はお休みします。 発表があり次第掲載します。

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先回までは、「風邪」の代表選手、インフルエンザをキーワードにして、免疫についてお話してきました。それでは風邪って専門家の間ではどのように取り扱っているのでしょうか。
WIKIで調べてみると・・・・・

医学的な定義は文献によって異なっている。風邪(かぜ)は急性上気道炎と称する[要出典]、としている文献もある。いわゆる「風邪(風邪症候群)[要出典]」としている文献は多い。急性上気道炎、急性鼻咽頭炎、急性咽頭蓋炎までふくめる[要出典]、とする文献もある [1]。
「主にウイルスの感染による上気道(鼻腔や咽頭等)の炎症性の病気で、咳嗽、咽頭痛、鼻汁、鼻づまりなど局部症状(カタル症状)、および発熱、倦怠感、頭痛など全身症状が出現した状態を指し、このことから上気道感染とも呼ぶ」[要出典]とも。

難しい六法全書みたいな書き方ですが、簡単にいうと・・・「風邪」という病名は急性上気道炎・・風邪症候群・・・上気道感染と呼ぶみたいね。お医者さんはカルテに「風邪」って書くのかしらね?それとも「風邪症候群」かな?

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医者というと、病院というと日本では通常「西洋医学」を学んで、治療技術を身につけた専門家、病院ということが普通です。でも、正確にはこれは誤りです。

江戸時代の時代劇などに良く出てくるお医者さんは2種類有りますね。
A-漢方医  B-蘭学者の医者
逆の説明から入りますが、「蘭学」とはオランダの学問を意味します。これは所謂、現代の西洋医学のことを指していると考えても差し支えないでしょう。では、漢方医はどうでしょうか。これは<>ですから、中国からでしょうか。正確に言うとややこしい説明になるのですが、正しくはありません。現在の中国では西洋医学と中医学と言っています。
中国から医学が日本に伝来して、日本独自の学問的発展を遂げたものが漢方です。
ですから、細かいところは中国の(中医学)とは違うようです。

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現在の医科大学、医学部では西洋医学を基本に学び、特別な形で「漢方医学」を学んでおります。漢方医学講座もありますね。大学の医学の専門教育は「基礎医学」と「臨床医学」の2大分類をして講座を開設しているところが多いようです。

基礎医学・・・解剖学(大学によって「形態学」とも称します)、発生学、生理学、生化学、薬理学、病理学、精神医学、免疫学、公衆衛生学、法医学etc

臨床医学・・・内科学、小児外科学、精神医学、口腔科学、皮膚科学、神経学etc

細かい部分は大学によって様々ですので、一応概略として理解してください。
6年間の教育課程で基礎から臨床まで学び、医師の国家試験を合格して初めて、専門家としてのスタートになるわけです。後は経験と自ら学ぶ事に尽きるようです。この点は他の仕事も同じでしょう。

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じゃ、西洋医学と東洋医学(中医学、漢方医学)はどこがちがうの?

病院やクリニックに行くと、お医者さんの前に座らされて、
Q、<どうされました?>って聞かれます。
A、<お腹が昨日から痛いんです>・・・・なんて問答から始まりますよね。
問診」ってやつね。 お医者さんは「カルテ(ドイツ語)」という紙に、いろいろ書いていきます。以前は英語やドイツ語で書かれるのが普通でしたので、患者はちんぷんかんぷん。
随分、緊張したものです。そりゃそうでしょ。
「この患者は精神疾患あり」なんて、患者の前で書けませんでょ。分からないほうが良い場合も。でも、最近は日本語が多いようですよ。

東洋医学も始めは同じです。口を開けて舌を見せたり、脈を取られたり、体温を測られたり、医者は一生懸命になって病人と目される方の症状を見ようとします。

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西洋医学では先ず、病名を特定します。精密検査も時にはやりますね。 血液検査はかなり正確に身体の状態が分かるようです。そして、病名が決まります。 そして、次にその病名に一番効果的な治療方法を決め、投薬、その他の治療方法を決め、治療していきます。
<あなたはXXXです。お薬出しておきますから、一日食後何回・・・・>なんてね。

東洋医学はちょっと違うのです。熱が出ている場合、舌の状態、熱の有無、脈拍etc
によって対応した薬を患者に与えます。病名の決定よりも症状に対する治療を優先するのです。ですから、病名がでないから治療を差し控えるということは、基本的にしません。
この点。西洋医学では基本的には病名が優先していきますから、検査が続く事がありますね。どちらが優れているということはありません。基本的な考え方が違うのです。

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西洋医学はヨーロッパで生まれた医学では本当は無いのです>・・・・・
こんな事を書くと病院やお医者さんから怒られるかな!

西洋医学も東洋医学も実は歴史的にはインドの古代インドの伝承医学で紀元前4000~6000年にできたと言われる「アユルベーダ」から来ていると言われております。
このインドの古代インドの伝承医学がアラビア人によって中東を経由してヨーロッパに伝来して行ったようです。イスラム教徒の西洋に対する侵入(スペインが一時イスラムに翻弄されました・・・グラナダなど)が大きな要因です。
ヒマラヤを越えて砂漠を越えて中国にももたらされ中医学となり、日本にもたらされ漢方医学となりました。

余談になりますが、「マッサージ」という言葉がありますが、「按摩」「指圧」という良く似た治療方法もご存知ですね。 マッサージは<スエーデン・マッサージ>が正しい言い方です。
これは西洋からから伝来してきた治療方法です。勿論、「按摩」「指圧」はご承知の通り。

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いったい、何処が違うの??

心臓から遠いところから中心部に向かって揉んで行くのが<マッサージ>
心臓に近いところから末端に向かって揉むのが<按摩・指圧>
一度、試しに良く観察してみてください。 面白いね。

今日は予定が変更になって、面白い話になってしまいました。少し、何時もより面白かったでしょ。免疫学なんてチットモ面白くないものね。
それで、サービスの心算で良いことをお教えします。

風邪気味の時の取って置きの、自分でする治療方法
1- 鼻と上唇の中間を人差し指で擦ります。痛いくらい。皮が剥けそうになる位に何回もこすります。風邪の引き初めならこれでOK! 後は身体を冷やさぬように。
・・・・東洋医学の「人中」というツボに刺激を与えている、いわば指圧です。

2- 鎖骨の両手の関節付近の窪みを指先で強く押します。反対側の手で肘を掴んで、替え添えすると力が入ります。痛いくらい揉み、押します。これでOK! 後は身体を冷やさぬように。
・・・・東洋医学の「中府」というツボに刺激を与えている、いわば指圧です。

これで、大体直ります。でも酷くなるようでしたら、病院に行ってね。これはウイルス疾患にはチョッとお手上げのようですから。普通の「風邪」だけです。

では、本日はこれでお終~い!!

[追記]あります!!


奄美ちゃんの加計呂麻日記


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昨日午後遅く、国立感染症研究所から全国のインフルエンザの感染者情報が公表されましたので、お知らせします。インフルエンザ・マップは下記の通りです。
全国の状況
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九州の状況
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鹿児島県の状況

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02/29現在の患者数は142万人で3週間連続減少しております。特に関西、愛知県が改善の傾向にあることですが、日本の外周部は未だ危険な状態には変わりは有りません。
ただ、奄美大島、加計呂麻島は有り難い事に、未だセーフの状態。このまま収束してくれる事を願うのみです。厳重に警戒していきましょうね。



Posted by 奄美ちゃん at 16:48│Comments(0)
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