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2012年02月07日

奄美ちゃんの加計呂麻日記-016



           奄美ちゃんの加計呂麻日記 
                                        
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インフルエンザの罹患状況(国立感染症研究所よりの情報 
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今年の冬はインフルエンザが猛威を振るっています。上の図は国立感染症研究所で発表している日本全国の今冬のインフルエンザの感染状況を示しています。
北国よりも雪の少ない関西、西日本の方が感染率が高くなっています。
アマミンの住む加計呂麻島は図中では、白地でなんでもないように見えますが、実際はそれなりの罹患者が居るようです。

加計呂麻島は鹿児島市と徳之島のフェリー航路の中継地ですので、どうしても両方からウイルスが入ってくる危険性があります。皆さん注意しましょうね。
ところで、

風邪(インフルエンザ)の原因となるウイルスって、病原菌なのでしょうか?そもそも、<ウイルス>って生物なの?

ウイルスって生物学と言う学問の世界では生物ではない

病原菌は「菌」ですから、これは赤痢菌、コレラ菌・・・など沢山有りますけれど、生物です。

自分の子孫、つまり子供は自分で繁殖と言うやりかたで独力で増やす事ができますね。哺乳類のように雄、雌の間で子供を生んだり、自分の身体を分割してコピーを作ったり、種を蒔いて自分と同じコピーを作ったり(銀杏のように雄、雌の木が別にある)など様々な形態がありますけれどね。

でも、ウイルスはこれが出来ないんです。自分以外の生物の細胞(宿主)の中に入り込んで、細胞の中の増殖機能(リボソーム)を利用して、ウイルス自身のたんぱく質を作らせて、
宿主の体内で増えるの。生きる上での必用な機能を備えていないので、非生物として扱われるんだって・・・・・・・・・ビックリした!・・・嘘見たいな話だけれどホンとよ!
 DNA →RNA →Protein(たんぱく質)
生物のメカニズムは簡単に書くとこのように表せるんだって。自分の細胞の中でこれが出来るのが生物。
ウイルスは他に依存してしか増殖できないので、生物とは看做していないんです。
似たような奴で、<プリオン>・・・狂牛病で有名・・・も生物ではありません。

DNA、RNAなどは良く耳にすることばですけれど、生物学の中の<分子生物学>という学問で詳しく取り扱って、研究されています。基礎医学というお医者さんが学生時代に学ぶ分野の中に<微生物学>という学問があるけれど、その中にも<ウイルス>が研究されています。

調べてみたら日本の高等学校の理科の教科書や参考書にはキチットこの事が書かれています。 また、アメリカの大学の教科書<ライフ>には、さらに詳しく書かれていますので、興味のある方は読んでみてくださいね。

アメリカの大学で使われている<生物学>の教科書奄美ちゃんの加計呂麻日記-016 

写真の本は「BLIE BACKS」という日本の出版社で翻訳出版されたものです。レベル的には日本の高等学校の生物の参考書程度ですので、興味のある方は図書館にもあると思いますので読んでみてくださね。<MIT(マサチューセッツ工科大学)>なんて書いてあるけれど、気にしない、気にしない・・・・・アメリカの教科書って電話帳みたいに厚くって、大きいのよ。でもね、簡単な事からかなり高度な事まで丁寧に書いてあるという、素晴らしい面が有るのね。日本の教科書みたいにエッセンスのみの記述とは大違い。だから、日本の高校生でも理解は可能です。

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もしさっきの本で自信が付いた方は、上の写真の<Essential 細胞生物学>に挑戦して見て下さい。内容は上とほぼ同じで、少し程度が高いだけ。ゆっくりやったら読み通せます。日本の大学の医学部、生物学系の学部の必読書になってます。大学院進学レベル獲得はこれでOKだって!! ・・(28 x 21.5 x 3.5cm・・870ページ・・電話帳並みのサイズ)

私には関係ないや!>なんて言わないで、一度挑戦してみてください。

アメリカの<ワトソン>というお爺ちゃんが若い頃、人間の細胞の遺伝に関わるメカニズムである「DNA」の螺旋構造を解明して、ノーベル賞を授与されました。

ワトソン 博士
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この辺りから生物学が長足の進歩を遂げるようになったんだって。分子生物学の誕生ね。医学でも生物系の学問では<分子生物学>が絶対必要なのね。

DNAの二重螺旋構造
(細胞の中の核酸の中にこの構造が存在します)
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アマミンのお姉ちゃんのサワラチャンが集めている<タカラガイ>という貝の分類も、最近はこの分子生物学という学問をツールに使って、研究するんだって。凄いですね!

アマミンのお爺ちゃんは若い頃、<生物>という分野の勉強が大嫌いで、高校卒業まで生物は殆ど学んだ事がありませんでした。でもね、最近になって高等学校の生物の教科書を読み直してみて、本当の面白さが分かったんだって。食わず嫌いだったのね。

解剖学」と「分子細胞生物学」は余裕が有ったり、興味が有ったら是非挑戦してみてください。年齢は関係ないわ。頑張ってね!生物である人間の構造、成り立ち、メカニズムが良く分かる事が出来ますよ!!!

今日はそんなこんなで終わりよ。きょうはチカレタビー!
           
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Posted by 奄美ちゃん at 14:00│Comments(0)
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